ジリオラ・チンクェッティのリサイタル
ジリオラ・チンクエッティといっても、もはや知っているのは還暦をこえた団塊の世代だけということになろうか。
遠く1964年、オリンピックイヤーにイタリアから「夢みる想い」というカンツォーネが日本に届き、大ヒットになった。カンツォーネという歌唱のジャンル自体が消滅しかかっているのだが、そののびやかな歌声、朗々たる中に哀愁を潜ませた甘いバラードは、僕たちの甘酸っぱい青春を彩ってくれたものだ。この時、歌姫は16歳!
そんなジリオラが24年ぶりに来日、川崎のイタリア街、チッタ川崎のクラブチッタで公演した。さっそく駆けつけた次第だ。館内は白髪の男女でいっぱい。スパークリングワイン1杯つきというサービスも嬉しく、ちょっととろんとしたところで、ジリオラの登場…
(松坂健=跡見学園女子大学観光コミュニティ学部教授)
(トラベルニュースat 2018年1月1日号)
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