「文学フリマ第26回東京大会」 本の著者と読者が直接対峙する面白さ
もしかしたら、前にも書いたことがある話題かもしれないので、「またも」と話のきっかけを作ってから、始めようと思う。
文学フリマのことである。文学フリマ(通称文フリ)は、2002年から始められた文学系同人誌の展示即売会のこと。
いわば、コミック系同人誌の展示会であるコミックマーケット(コミケ)の文字雑誌版がこれだが、毎年夏冬、東京ビッグサイトで開催されるコミケが、3日間で50数万人を集める日本有数のコンベンションであるのに対し、文フリは1日開催で来場者数が3600人程度とまったく及ばないが、作り手と買い手の熱気はコミケに負けない。
同人誌と言っても、文学系の創作を並べたものだけではなく、たとえば観光関連の聖地巡礼をテーマにしたサークルが出している聖地ガイド本やら、全国の都市にあるコミュニティバス路線を手分けして完乗したドキュメンタリーとか、時間だけはたっぷりある「素人力」で作り上げた資料になるものを出品しているところも多いのである…
(松坂健=跡見学園女子大学観光コミュニティ学部教授)
(トラベルニュースat 2018年5月25日号)
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