「勝海舟の会・板橋宿ウォーク」 たった2.4キロを4時間かけて歩く楽しみ
友人からの勧めもあって、「勝海舟の会」に入会した。昨年、司馬さんの作品の長短編のすべてを読んで(本当だよ)、『司馬遼太郎全作品徹底ガイド』という本を書いたほどだから、案外、歴史好みだし、幕末維新はとくにストライクゾーンだ。今から44年前、新婚旅行先に幕末維新の跡をたどるコースというのをやって、鹿児島私学館の塀に残った西南戦争の銃撃戦での弾痕など見て喜び、カミさんからあきれられたほどだ。
ということで、仕事も定年になったし、仲間も増やしたい魂胆もあって、この会に参加した次第だ。
もとより、勝海舟は江戸っ子だし、下町育ちの僕にはべらんめえな性格が肌にあう。ちなみに、僕が住んでいた浅草花川戸という土地の地回りの親分さんが桶田さんといって、海舟が信頼していた新門辰五郎の2番目か3番目かの配下のおうち、という因縁も。
年に3、4回、海舟の足跡をたどって散策するイベントが活動の主たる中身で、この3月10日は海舟と同じ幕臣で、行き来が多少はあったはずの新選組近藤勇の最期の地、板橋を歩くツアーだった…
(松坂健=跡見学園女子大学観光コミュニティ学部教授)
(トラベルニュースat 2019年3月25日号)
続きをご覧になりたい方は本紙をご購読ください
観客力一本勝負 の新着記事
- 「東京オリンピック2020」 選手たちも納得? やはり五輪は傷が多すぎた(21/08/31)
- 夏になると思い出す「1998年夏の甲子園」 あの年の夏は、松坂のものだったなあ(21/07/29)
- 「東京大規模接種センター」 自衛隊のオペレーション能力に感心(21/07/01)
- 「超近間湯治の拠点にぴったりな宿」 大浴場付きドーミーインの行き届いた配慮が素晴らしい!(21/05/31)
- 「創刊101年記念展『永遠に新青年なるもの』」 日本のシティマガジンの元祖―新青年誌400冊を回顧(21/05/06)
- 「DAU.ナターシャ」 度肝抜かれる映画製作手法!ソビエト暗黒史描く(21/03/31)
- 「第55回スーパーボウル」 25歳対43歳、QB対決の結果は?(21/03/03)