「『旅行産業論』特別授業」 デジタルデバイドの僕だってZOOM体験
大学を辞したのが昨年の3月。やめた時は、少し未練が残って、あと2、3年やらせてもらえないかな、と思っていたのだが、一年経って、昨年定年になって本当に良かった、と宗旨替えしている。
というのも、やめて一年、新型コロナウイルスで世の中がこんなにも変わってしまったのかと溜息が出るほどだからだ。大学はこの間、当然閉鎖。授業はITを駆使して集団会議システムを使って行うことになった。ZOOMを駆使し、パワーポイントも作らなけれなならない。デジタルデバイド気味の僕には過ぎた仕事で、もしも当事者だったら、気が狂うほどだったに違いないのだ。事実、ベテランの先生方はみんな授業の準備で疲れ果てたとか。
ということなのだが、このままではあまりに時代から離れすぎと困っていたら、所属するグループからZOOM飲み会、ZOOM会議のお誘いがあって、恐る恐る参加した。
これが結構、いけるじゃないの、という感想をもてた。
思ったよりも、画面に映る参加者の顔が鮮明だし、音声もクリア。最初の飲み会は、本当に家族以外と話す3カ月ぶりくらいの他人とのコミュニケーションだった。やはり、画面での接触でも、社会人と話すと気分が朗らかになる。
そうしていたら、古巣の大学の元同僚から、ジャルパック社の応援を得て、旅行産業論の公開授業をやるので、参加しないかとお誘いがあった…
(松坂健=元跡見学園女子大学観光コミュニティ学部教授)
(トラベルニュースat 2020年7月25日号)
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