「アガサ・クリスティーの世界」 「コト」に飢えている国民? イベント完売
9月3日にスタートしたばかりの帝国ホテルのレストラン企画『アガサ・クリスティーの世界を味わう 英国アフターヌーンティー』が予約開始早々から、イベント終了時の10月31日の分まで、休日、平日問わず、全席完売。
これにはちょっと驚いた。
イベントの内容としては、座席占有は3時間の制限がつくが、その中で純英国式の三段重ね、イングリッシュ・アフターヌーンティーを出すというもの。その定番品のなかに、『バートラムホテルにて』に出てくるキッパーズ(ニシンの燻製)のフィッシュケーキ、クランペットとサーモンムース(『ヒッコリー・ロードの殺人』)、ブレッドプディング(『動く指』)などクリスティー女史に由来を持つものを入れ込んだのが今回のメニューだ。
帝国ホテルは見たところ、新型コロナ対策では抜群の対策を施しており、会場のインペトアルラウンジ・アクアも客席数をかなり減らし、ソーシャルディスタンスも確保されているという安心感も手伝ってのことだとは思うが、それにしてもこの反応ぶりはすごい。
応募者の中には、クリスティーさん自体が想像上のヒロインだと誤解していた人もいたという…
(松坂健=元跡見学園女子大学観光コミュニティ学部教授)
(トラベルニュースat 2020年10月25日号)
- 「東京オリンピック2020」 選手たちも納得? やはり五輪は傷が多すぎた(21/08/31)
- 夏になると思い出す「1998年夏の甲子園」 あの年の夏は、松坂のものだったなあ(21/07/29)
- 「東京大規模接種センター」 自衛隊のオペレーション能力に感心(21/07/01)
- 「超近間湯治の拠点にぴったりな宿」 大浴場付きドーミーインの行き届いた配慮が素晴らしい!(21/05/31)
- 「創刊101年記念展『永遠に新青年なるもの』」 日本のシティマガジンの元祖―新青年誌400冊を回顧(21/05/06)
- 「DAU.ナターシャ」 度肝抜かれる映画製作手法!ソビエト暗黒史描く(21/03/31)
- 「第55回スーパーボウル」 25歳対43歳、QB対決の結果は?(21/03/03)