「超近間湯治の拠点にぴったりな宿」 大浴場付きドーミーインの行き届いた配慮が素晴らしい!
このコラムでは、原則、宿泊施設を観客力の対象にはしない方針できたが、今回は例外。最近、活動めざましいドーミーインチェーンの宿泊体験について触れてみたい。
とにかく、コロナのおかげの禁足令、ボーダー越えの旅行もNGということで、気分もむしゃくしゃするので、都内温泉浴ツアーを考えた。
都内のビジネスホテルで、大浴場付きのものを選んで2泊3日しようというたくらみ。
2泊がみそで、1泊2日では、チェックアウトとチェックインが近接しすぎていて味気ない。2泊だと、丸々一日、そのホテル、土地にいられるのが、なんともゆとりで、楽しい。それに僕は東京生まれで、馴染みの深い土地でも、じっくり一日歩くといろいろな発見もある。超近間の連泊というアイデアは悪くない。
ということで、浮き上がってきた宿泊先が大浴場つきのドーミーイン。
純然たるビジネスホテルの神田と旅館タイプの浅草・野乃に泊まってきた。
これがまあ、素晴らしい。
チェックインしてお部屋に入ると、冷蔵庫にミネラル一本にウエルカムフルーツが入っている。18平方メートルくらいだが、バスとトイレが別室(ユニットというのはいかさない)。ベッドの広さも十分。それで、顧客のことがよく分かっているなと思うのが、クローゼットのハンガーの数…
(松坂健=元跡見学園女子大学観光コミュニティ学部教授)
(トラベルニュースat 2021年5月25日号)
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