「東京大規模接種センター」 自衛隊のオペレーション能力に感心
僕と同じ世代、65歳から上、の友人、仲間とのあいさつは、最近は「どう?コロナ打った?」「うん、1回目はね」というのが、定番。
僕は5月30日に1回目を済ませた。場所は東京・大手町の自衛隊大規模接種センター、稼働を始めて4日目くらいだったかな。
そうしていたら、菅さんの一喝で、一度に5千人、1万人単位でこなせる大規模接種センターが設営されることになった。それでも、ネットで予約画面までたどりつくまで、小一時間以上かかった。
感想としては、ありきたりすぎるけれど、これはITリテラシーの低い高齢者にはいささか無理があるな、というものだ。そして、地方自治体の処理と自衛隊のもののダブル予約とか、余計ややこしい事態も起きてしまうから、便利さを追求するあまり、かえって不便になるITシステムの弱点をさらけ出している。
ただし、大手町の会場(旧気象庁の庁舎を転用)での、人の流れの捌きは、さすが自衛隊、訓練されていると感心。
注射希望者が次にどこに行くかは、もちろん一筆書きのレーンになっていて、そこに3メートルに一人くらいの濃密さで案内係が立っている。これなら、相当なおじいちゃん、おばあちゃんでも大丈夫だと思った。事実ほとんど遅滞なく、僕の場合は入場から退出まで30分程度で済んだ…
(松坂健=元跡見学園女子大学観光コミュニティ学部教授)
(トラベルニュースat 2021年6月25日号)
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