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講釈師見て来た上で… 義経ネタ取材で一騒動?

講談とは、分かり易く言えば、歴史的な人物、出来事、これらを面白可笑しく知的好奇心をくすぐるように伝えられてきた芸です。歴史と聞けば大抵は、知識がなかったら理解できないし、面白くもないだろう、と思いがちですが、そうではありません(確かに知識があれば面白さは無限大)。演者は聴衆者が興味を持つために絶妙な嘘を所々に仕掛けております。

「講釈師見て来た様な嘘をつき」と川柳に詠まれるぐらい、チョイチョイ入ってます。しかしながら嘘をつくには信憑性がなければいけませんから、なるべく現場に行くように心がけます(できなければ文献を調べる)。現地の人々や、資料館やらを見聞することによって、事実を固めた上で肝心なところに嘘を入れる。そんな地道な作業によって真実と思わせる言葉の魔法にかけることができますから、本来は「講釈師見て来た上で嘘をつく」となる訳です。

嘘をつくには最もバレたくない肝心なところだけで、残りはすべて真実を語れば人は騙される︱こういう具合に諸先輩方から教えられました。実際に言われた通りにすると、講談会のお客様は「あぁそんなことが歴史の中であったんや」と納得します…

(旭堂南龍=講談師)

(トラベルニュースat 2019年5月10日号)

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