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講釈師、一休禅師をもの語る 南…と一言、石が飛んでくる

「有漏路より 無漏路へかえる 一休み 雨降らば降れ 風吹かば吹け」

これは一休が『一休』となったきっかけとなる歌です。この意味・解釈は、引き続きトラベルニュースを定期購読していただきましたら其の内に分かります。どうぞよろしくお願いいたします。

さて一休禅師が生まれたと申しますのが、応永元年(1394年)正月元日、父親は第100代目の後小松天皇、母親は帝の側に仕えておりました伊予の局、この伊予の局と申しますのは、日野中納言の娘で照子。日野中納言は南朝方の人間、またある節では、楠木正成の倅で三男の楠木正儀、その正儀の次男、正澄の三女、照子。この方のお墓が、現在の大阪の寝屋川市、京阪寝屋川駅から京阪バスで10分程走った所『高宮口』下車、大人の足で、東の方へ1628歩で辿り着く「高宮廃寺跡(たかみやはいじあと)」の中に墓が立てられていた「橘姓楠家創氏図」という、非常に信憑性の乏しい本の中に書いてあったそうです。

当時は南の朝廷の『南朝』と北の朝廷の『北朝』が分裂しておりまして、漸く一つになり、わずか2年ほどしか経っておりません。内乱で再び分裂してもおかしくないような不安定な時期でありまして、とにかく南朝方の人間は白い目で見られがちな時代でありました、ですから、南という言葉に非常に敏感でありました…

(旭堂南龍=講談師)

(トラベルニュースat 2020年2月10日号)

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