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視覚障がいの事実を理解しよう

私たちの身体には五感があります。目が見えていれば意識しなくても危険を回避しますが、視覚に障がいのある人にとっての街中は危険なことであふれています。

例えば、視覚障がい者の半数近くは、駅のホームから転落した経験が複数回あると聞きます。この事実に鉄道各社は様々な防止策を図っています。

4月6日、草津駅(滋賀県)でJR西日本駅係員と視覚障がい者が、転落防止を目的に合同勉強会を開催しました。私もサービス介助士インストラクターとして駅係員向け事前研修から参加し、盲導犬・白杖ユーザーが駅構内を歩行する際の注意点、ホーム上で視覚障がい者に危険が迫る際の状況、さらに転落の危険が迫っていると認めた場合における駅係員の対応について紹介、説明しました。

後半は、実際に盲導犬・白杖ユーザーと歩行練習を重ね、駅係員との手引き、声かけ練習をやっていただきました。開始時の「声かけ」こそ遠慮がちでしたが、ホーム上での転落防止・緊急時対応では、多くの視覚障がい者から「そのくらい、はっきり大きな声で呼んでくれると助かる」「本当に危険な時は遠慮なんかいらないから、助けて!」「今みたいに身を挺して止めてもらえるとありがたいし、嬉しい」と評価が得られました…

(喜山光子=公益財団法人日本ケアフィット共育機構)

(トラベルニュースat 2019年5月10日号)

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