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障害の「社会モデル」−聞こえない−(1)

いよいよ2020年オリンピック・パラリンピック開催まで1年を切りました。様々なお客様をお迎えするホスト国として、私たちの意識はどこまで変えられるのでしょうか?

聴覚障害についての理解を深める際に、様々な困りごとが障害当事者の心身機能が原因と考える「医学モデル」と、社会的障壁により日常生活に不便が生じている、つまり社会のつくりや仕組みが障害を作っていると考える「社会モデル」の捉え方があります。

そもそも聞こえないことによって、どんな困りごとがあるのか?

例えば、宿泊施設を利用する際、「聞こえづらい(聞こえない)ので、フロントスタッフの説明が良く理解できない」。この「〜できない」ことの原因を「耳が悪い」「聞こえない」という心身機能に原因があるとする「医学モデル」では、同時に当事者が直面する困難を解消する責任も障害当事者に負わせることにつながります。なぜなら、そもそもの原因は「聞こえない」ことにあるので、当然その治療やリハビリテーションも含めて、まずは本人に聞き取る努力をしてもらわなければならない、という理屈です。つまり聞こえなければ補聴器でなんとかする、という努力を求めているのです…

(喜山光子=公益財団法人日本ケアフィット共育機構)

(トラベルニュースat 2019年9月10日号)

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