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障害の「社会モデル」−見えない−(1)

今回は、視覚障害者が宿泊施設を利用する際の困りごとを考えてみます。

視覚に障害のある人は、どんなふうに旅を楽しむのだろう? そんなことを思っていませんか。旅の楽しみ方は、みんな違います。その土地の名物料理に舌つづみを打ち、お土産、行き交う人たちの歓声にもイメージが膨らみます。温泉もありますね。楽しみ方は一人ひとり違います。だからこそ、もてなす側にも多様なお客様が利用される想定で準備をお願いしたいのです。

では、皆様も心の眼でホテルのドアを開けてみてください。まずフロントへ進み、チェックイン、部屋のキーを受け取り、エレベーターを探し、自分の部屋へ。無事にたどり着けましたか? 初めての場所では周囲の状況がわからないので、お手伝いが必要かもしれません。

状況がわからないのは、「目が見えない」という心身機能の制限に原因がある(障害の医学モデル)からでしょうか? 宿泊施設を利用する人は多様です。視覚に障がいのある人が安心して施設を利用できる環境が整備されていないことが障害(障害の社会モデル)になってはいないでしょうか…

(喜山光子=公益財団法人日本ケアフィット共育機構)

(トラベルニュースat 2019年11月10日号)

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