バリアとは何か−
20/02/14
前回はユニバーサルツーリズムからバリア(社会的障壁)について考えてみましたが、そもそもバリアって何だろう? 自宅などの生活環境や身の回りにある自分にとってのバリアから考えてもいいでしょう。
例えば、高さのある棚の上に載せているものを取ることができない︱これは何がバリア(障壁)になっているのでしょうか? 一つは自分の身長が低いこと(個人モデル)。もう一つは、平均的な身長に合わせて棚が作られているから届かない(社会モデル)。バリアを自分事から考えていくことで、そのバリア(障壁)を生み出している原因が、個人にあるのではなく、社会の側にあることに気づけないでしょうか。
社会が生み出しているバリアなら私たちに関係ないことではなく、一人ひとりが自分のこととして考える必要があるのです。
また社会環境の中にあるバリア(障壁)にも、事物、制度、慣行、観念の4つがあることはこれまでもお伝えした通りで、上下の移動手段が階段しかない場合、足腰の弱い高齢者にとっても、車いす使用者にとっても物理的なバリア(事物)です…
(喜山光子=公益財団法人日本ケアフィット共育機構)
(トラベルニュースat 2020年2月10日号)
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