「子ども用車いす」をご存知ですか?
子ども用車いすは、ベビーカーと誤認され、混雑する交通機関の車内では「たたんでください」と言われたり、「こんな大きなベビーカーで乗るなんて非常識」と非難されたりします。
乗車時の介助を依頼すると「ベビーカーは介助できません」と断られたり、電車やバスに乗り合わせた方に障害者用の駐車スペースの利用を断られたりするケースもあるといいます。障害者差別解消法にある社会的障壁で考えると「観念」のバリアと言え、私たちに正しい知識や理解がないことで日常生活を送る上で支障となっています。まず、正しい知識を持つために子ども用車いすの現状を知りましょう。
(1)子ども用車椅子を、子どもが使用していると、その外観からベビーカーと誤認されてしまうことが多く、電車やバスの車内で折りたたむよう周囲から言われる事例が発生している。
(2)子ども用車椅子を使用しなければ外出できない肢体不自由児がいるが、その認知度が非常に低い
というのが現状です。つまり、子ども用車いすは、介助用車いすの種類で、サイズが小さいことと、外観がベビーカーとそっくりなために誤認され、どんなに説明を繰り返しても知識のない方には通じない話なのです…
(喜山光子=公益財団法人日本ケアフィット共育機構)
(トラベルニュースat 2021年12月10日号)
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