「サービス介助士とSDGs」
私たち、日本ケアフィット共育機構は、「誰もが誰かのために、共に生きる社会」をビジョンに掲げ、誰もが暮らしやすい社会づくりに取り組んでいる団体ですが、SDGsが基本理念として掲げる“誰一人取り残さない”という中にも、高齢者や障害者など配慮が必要な人が当然ながら含まれます。年金や介護などの社会保障の支出や、社会における居場所づくりなどにおいて様々な課題が生まれてくることが考えられます。
それらの課題を解決するサービスや、今後高齢者が増えることを見越したビジネスの構築が重要となってくるため、高齢化率が高まり、さらに細やかなコミュニケーションをとりながら高齢者が置き去りにされることのないように、サービス介助士の学びから障害や加齢による変化を加味したサービス提供につなげることを考えています。また災害大国である日本は、過去の災害において、高齢者や障害者の死亡率や災害関連死の割合が高くなっております。
これには心身的な機能制限が原因となるだけでなく、多様な人を想定した災害対策がなされているかどうかといった社会要因も大きく関わります。防災介助士は高齢者や障害者などの“避難行動要支援者”への応対の必要性を学びます。緊急時や災害時の対策が、本来すぐに被害を受けやすい高齢者や障害者など配慮が必要な人を取り残していることが多く、これまでの災害では多くの犠牲を伴っています…
(喜山光子=公益財団法人日本ケアフィット共育機構)
(トラベルニュースat 2022年9月10日号)
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