「見守りという接遇」を考える
私たち、日本ケアフィット共育機構も、接遇研修の一環として「サービス介助士」「防災介助士」「認知症介助士」を柱に、誰もが暮らしやすい共生社会の実現に向けて様々な事業展開を行っております。
「おもてなし」にある「共に喜ぶ」という共生関係を、「一期一会」の考えのもと、人と向かい合って「手伝って良かった」「手伝ってもらって良かった」と感じ合える関係を作っていくことがサービス介助士の使命とも考えています。しかし、コロナ禍において、少し首を傾げたくなる行為もあるようです。
いつものように盲導犬と一緒に歩きなれた駅を利用し、改札を通り過ぎようとすると「お手伝いすることありますか?」と声をかけられた、視覚に障害のあるその方は「ここは毎日利用しているから問題ないです」と明るく返答したのに、明らかに背後を誰かがついてくる気配を感じます。
「駅員さんかな? 気づいてますよ、大丈夫ですよ」と言う方がいいのかしら? もしかしたら勘違いかもしれない…しばらく歩きながら、自分が立ち止まると背後の方も立ち止まる。確認の仕様もなく目的地に向かって歩いていると、背後の方の業務連絡用携帯電話が鳴り「あっ、やっぱり駅員さんだったのね…(笑)」。見えない私でも気配は感じますよ…
(喜山光子=公益財団法人日本ケアフィット共育機構)
(トラベルニュースat 2022年10月10日号)
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