手話言語条例
「手話言語」をご存じでしょうか?
手話言語とは、手の形、位置、動きをもとに、表情も活用する独自の文法体系をもった、音声言語と対等な言語で、障害者権利条約の定義に手話が「言語」として位置づけられ、日本においても改正障害者基本法で初めて「言語(手話を含む)」と明記されたことから手話が言語として法的に認知されました。
手話言語条例では「手話は言語である」という認識の下に、市民の手話への理解の促進を図り、手話を使いやすい環境を構築することで、手話を必要とする人たちの意思疎通を行う権利が尊重され、安心して生活することができる共生社会を実現することを目的としています。この条例を全国最初に制定したのが鳥取県で2013年10月に制定されています。大阪府は17年の施行、全国で見ると次の通りです。
条例成立自治体=34都道府県/17区/325市/84町/3村=計463自治体(23年1月20日現在)。
手話は「見ることば」で、声で会話をすることがむずかしい人は、目で見てわかる方法で話をします。その一つが「手話」ですが、ただ手を動かすだけではありません。顔の表情や動きの大小、スピード、位置関係などによって豊かな表現が生まれます。
最近では、聴覚障害をテーマとしたドラマが好評だったこともあり「手話を勉強したい」という人が増えているようです…
(喜山光子=公益財団法人日本ケアフィット共育機構)
(トラベルニュースat 2023年2月10日号)
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