旅のUDアドバイザーって?
皆さんは、旅のユニバーサルデザイン(UD)アドバイザーをご存知ですか?
多様な人と多様なサービスを学び、それらを組み合わせることによって、お手伝いが必要なお客様を含め、すべてのお客様の旅の目的を叶えるための資格です。年々増加する高齢者や障害のある人にスポットをあて、その人たちが持つ特性と交通や宿泊などのサービスのユニバーサルデザインについて学んでいる人を言います。
障害者差別解消法が2016年に施行され、旅行業界は誰もが旅を楽しめるユニバーサルツーリズムの環境整備に取り組んでいますが、高齢者や障害のある人の受け入れに関しては、まだまだ消極的かもしれません。
多くの人は老いとともに何らかの障害が生じ、その障害の数が増えていく未来がある以上、そこに生じる課題には解決する役割が必要となります。その一助に、旅のユニバーサルデザインアドバイザーがあるのかもしれません。
旅のユニバーサルデザインアドバイザーは、旅を創造するだけの資格ではなく、旅を通じて人の多様性とサービスの多様性を組み合わせ、すべてのお客様の旅の目的を叶えることによって、「お客様の人生」と「事業パートナー」さらには社会の仕組みさえも創造していきます。旅を楽しむ上で立ちはだかる壁があるのだとすれば、その壁を取り除く責任がやはり私たちにはあるはずです。障害があるから旅をあきらめるのではなく、障害があっても旅を楽しめる仕組みと工夫ができればいいのです…
(喜山光子=公益財団法人日本ケアフィット共育機構)
(トラベルニュースat 2023年5月10日号)
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