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ヘルプマークって誰が使うの?

最近、ヘルプマークを鞄につけている方をよく見かけるようになりました。小さなお子さんやお元気そうに見える若い世代の方など様々です。そもそもこのマークはどんな方が、どんな意図を持って持たれているのでしょう。また私たちにできることは何だろう?かを改めて考えたいと思います。

ヘルプマークは外見から障害や疾患があることが分からない人が、支援や配慮を必要としていることを周囲に知らせることで、支援を得やすくなるよう東京都福祉保健局が作成したマークです。

このマークが制定された経緯は、2011年3月11日の東日本大震災において、障害のある人たちが必要とする支援の方法をうまく伝えることができなかったという現場の状況が発端となり、同年に都議会議員がヘルプマークを提案したことにより、2012年に東京都議会でヘルプマークが採択されました。

ヘルプマークの特徴である赤色と十字マークは「助けを必要としている」、ハートマークは「助ける気持ち」を表しています。周囲にいる私たちはこのマークにより一見健康そうに見えるその人が実は何らかの支援や配慮を必要としていることに気づけます。これによって私たちは、電車やバスで席を譲りやすくなり「何かできることはありますか?」といった「援助のための声かけ」もしやすくなります…

(喜山光子=公益財団法人日本ケアフィット共育機構)

(トラベルニュースat 2023年7月10日号)

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