未来への道標コラム

昭和から脱却をタイで想う
宿の発想を膨らませるための定点観測地バンコクに3年ぶりに行って来ました。1泊目はカオサン通りのホステルのドミトリーへ。コロナからの回復を遂げるためタイでは昨年から大麻を合法化し、一定量までなら吸えるようになりました。カオサン通りの賑わいは戻...

レジャーから短期移住へ事業転換
旅館の世代交代が進んでいます。50年間観光を支えてくれた団塊世代からそのジュニア世代へ。最多人口年齢が74歳から50歳に下がるのに合わせ、経営のあり方も分化し始めました。 ひとつはこれまでの観光と同じキリギリス型。週末など需要の多い時...

古い結婚観は日本を滅ぼす
人手がなくて、があいさつのようになりました。これは観光産業に限ったことはなく、いずこも同じ。 しかし、これはあたりまえです。現在70代の団塊世代の出生数は年間270万人、今年50歳の団塊ジュニア世代で210万人でした。それが、今年の2...

SNSの歪みを正す役割
統一地方選挙が一段落しました。若い人の投票率が高くなるほど政権与党の当選確率が高くなったのではないでしょうか。選挙権を18歳に下げたのは現在下野している民主党政権でしたので皮肉としかいえません。 ただし、これは政権与党の政策が認められ...

30~40代が還流する場づくりを
大手企業がこぞって賃上げに動いています。初任給も続々上がり、ユニクロやセガサミーなどは30万円です。これまで貯めていた内部留保をここぞとばかりにはきだし始めたのも人手不足が常態化しているからに他なりませんが、こうした動きに地方の中小企業が太...

マイクロアグレッション
福井県池田町の移住者に向けた「池田暮らしの七か条」が話題になっていました。思い込みや雰囲気だけで移住しないようにという趣旨で作成されたものですが、都会暮らしを地域に押し付けないこと―といった表現に賛否両論が巻き起こりました。この事件には現代...

人材と経済の循環を作る
昨年発表された岸田政権の「新しい資本主義」の評判が高まらないようです。少子化と格差を生んだ新自由主義と決別し、新しい官民連携のもとにデジタル化と地方創生を勧めようというもので、評価されてもよい気もします。言葉だけでぴんとこないからだと思いま...

世代交代が本格化する2023年
2023年、日本にとって結界となる年の幕が明けました。ついにやってきた23年は、今世紀最初で最後の世代交代の年になります。 昨年までの最多人口年齢は団塊の世代の74歳でした。23年は団塊ジュニア世代の50歳まで2まわり下がります(国立...

上から目線「サービス=無料」
「旅館は好きですし、将来旅館を経営してみたいと思うけど、旅館で働きたくない」。そんな学生が増えています。学生時代に旅館で働き、旅館の魅力や課題を理解している彼らは、旅館ではなく、コンサルや周辺事業に就職していきます。それはなぜか。 ひ...

他者を知り共感・贈与・投資を
観光の目的って何でしょうか。「癒し、遊び、ストレス発散」。学生に聞くとそんな答えが返ってきます。これらはすべて消費者の視点。観光を生産者の立場で定義できれば卒業なのですが、なかなかできません。 一例として、エルサレムで観光の再構築を説...