オリパラ-近未来の祭典は様変わり?
東京オリパラ間近。将来3度目の夏期オリパラが日本に戻ってくるとして、そのころの競技はどう変化しているでしょう。ヒントを4つ。
1つめはeスポーツ。現段階では「単なるテレビゲーム。スポーツじゃない」と反対する人もいますが、すでに集客力も抜群。勝負をするのは画面上のキャラですが、プレイヤーの体力や反射神経、戦略性が重要視される点で言えば、モータースポーツや馬術、ボブスレーなどと本質は同じだと考える人もいます。eスポーツは遅かれ早かれ浸透するはずです。
2つめはLGBTの波。性別のはっきりしない選手がマラソンで上位を独占したり、ハンドボールの男子選手が女性に性転換して出場したりする事態が起こっている中、今後は男女で競技種目を分けることが合理的でなくなるかもしれません。女子だけの種目や芸術点の基準が差別的と判断される可能性もあります。人権意識は時代に応じて変化するもの。遅かれ早かれスポーツの世界にも大きな変化が訪れます。
3つ目は肉体改造。今でも車椅子や義足の進化で障がい者の記録が健常者の記録を上回っている競技があります。フィクションの世界では勝負に勝つためにわざと四肢を切り落とす主人公もいますが、そんなマッドアスリートが現実に登場したらスポーツ界は彼をどう扱うのでしょうか…
(永山久徳=ホテルリゾート下電代表取締役)
(トラベルニュースat 2019年5月10日号)
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