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Go Toトラベル 実績成果の説明責任を

2月10日、観光庁からGo Toトラベル事業の利用実績(7月22日−12月28日)の速報値が発表されました。公表内容を見た方の中にはメディアが事実ではあるが真実の報道をしていなかったことに気付いた方もおられるでしょう。

これまで多くのメディアによるGo Toトラベルに対する評価はネガティブなものが多く、特に一部の高級旅館やホテルに利用が集中しているとして金持ちだけが優遇され、一般庶民には無関係な差別的な施策であり、税金の無駄遣いとまで言われて酷評されていました。

実際、Go Toトラベルで高価格帯の宿泊施設に宿泊者が増えたのは事実ですが、一方で中・低価格帯の宿泊施設にもGo Toトラベルの効果は表れていました。今回の速報値にある利用価格帯分布を見れば一目瞭然ですが、宿泊費5千円以上1万円未満の利用者が41・1%と最多を占め、5万円未満が25・8%もあり、1万円以上1万5千円未満の13・6%を加えると80・5%にもなります。大多数の利用者の価格帯が示す通り、金持ちと言われる人たちだけがGo Toトラベルの恩恵を受けたわけではないことがわかります。

当コラムVol.210でも指摘しましたが、昨年10月の時点で当時の観光庁公表データでも開始時からGo Toトラベルの利用者価格帯の約8割は1万5千円以下でした…

(山田桂一郎=まちづくり観光研究所主席研究員)

(トラベルニュースat 2021年2月25日号)

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