楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

人流復活のお盆 休暇を自由に取得する環境を

今年のお盆休みはCOVID―19感染症による行動制限が3年ぶりになくなり、故郷や行楽地で過ごす人たちの帰省日のピークとなった11日は、東海道新幹線の予約数は昨年比で約3倍増、羽田空港発のフライトはほぼ満席状態となり、2019年度の約8割程度まで回復、高速道路も各所で渋滞が発生しました。国内各地ではお祭りやイベントが復活したことで久しぶりに賑わいが戻ったことなど、お盆休みを迎えて一気に人流が増えたことを各メディアがこぞって報道していました。

ところで、お盆休み前に実施された某調査結果(20代以上の1219名が対象)として、就業中の人(875名)で今年のお盆に休みが取れると回答した人が55%しかいなかったとの発表がありました。この調査結果を取り上げたメディアは行動制限がないお盆期間にも関わらず、お休みが取れる人が少ないと言いたげな内容の報道になっていたことが気になり、COVID―19感染症前の2019年のデータを確認しました。同じ会社のデータではありませんが、他社の調査(社会人経験のある20―50代の男女400人が対象)では、お盆期間にお休みを取った人は56%であったと報告されていました。この数字を見ると、お盆休みを取得する人の割合に関してはCOVID―19感染症の影響はほとんど関係がなかったと言えます。

気になったと言えば、今回の調査項目にはありませんが、19年の調査には「もし好きなときに休めるのなら、旅行したい」と答えた人が97%もいたことです。お盆休みやゴールデンウイークなどの期間限定ではなく、自由にお休みが取れるのならば、圧倒的多数の人が当時は旅に出たいと考えていたのです…

(山田桂一郎=まちづくり観光研究所主席研究員)

(トラベルニュースat 2022年8月25日号)

続きをご覧になりたい方は本紙をご購読ください
この記事をシェアする
購読申し込み
今読まれているニュース
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
未来へつなぐ四国「おもてなし」の魂・愛媛編

「四国はひとつ」の旗頭のもとに4県がひとつになって観光振興を進める四国。その根幹は、四国八...

未来へつなぐ四国「おもてなし」の魂・高知編

「四国はひとつ」の旗頭のもとに4県がひとつになって観光振興を進める四国。その根幹は、四国八...

未来へつなぐ四国「おもてなし」の魂・徳島編

「四国はひとつ」の旗頭のもとに4県がひとつになって観光振興を進める四国。その根幹は、四国八...

トラベルニュース社の出版物
トラベルニュースat

観光・旅行業界の今に迫る面白くてときどき役に立つ専門紙。月2回発行

大阪案内所要覧

旅行業務必携。大阪にある全国の出先案内所収録。19年版発売中!

旅行業者さく引

セールス必携。近畿エリア全登録旅行業者を掲載。22年版発売中!

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ