空港税関の障壁 河野大臣のツイートに憤る
最近、河野太郎デジタル大臣の発言を取り上げるニュースをよく目にすることがあります。
主にツイッターでの発言内容から火が付いているようですが、ネット上で大炎上するほどではないにしろ、観光に関係する内容となれば気になります。特に観光系のメディア以外が取り上げたものとしては「日本の空港での入国手続きの感想を聞かせて」(3月6日)と「宿泊者名簿への記載は、宿泊者の自筆での記載が必須とされるものではない」(3月27日)が話題になりました。
空港利用に関する発言はわざわざ英語でツイートしたことで訪日外国人旅行者からの不満が殺到したそうです。宿泊名簿の方は本人が旅館業法を管轄する厚生労働省の見解として拡散希望と付け加えたツイートだったのでご存知の方も多いのではないでしょうか。読者の中でも宿泊施設の方からすれば、宿泊名簿のツイートの方が気になるところだと思いますが、この件に関してはトラベルニュースの特集記事として掘り下げると聞いていますのでそちらにお任せします。
空港混雑に関しては、私も今回の帰国時に成田空港の税関検査で長蛇の列を経験しました。行列の理由は、税関検査場に電子申告ゲートを導入したことで税関用二次元コードの取得と電子申告端末の難解な操作に不慣れな人が続出したことです。しかも、人員不足で電子申告ゲートに配置している職員が少ないため、ゲート前の行列は到着便が増えるにしたがって長くなり、航空会社のグランドスタッフもクレームの多さに対応できていませんでした。
私もVisit Japan Webを利用しようとしましたが、結局、紙の申告書を書いて有人検査台に並んだことで電子ゲートよりも早く通過することができたのです…
(山田桂一郎=まちづくり観光研究所主席研究員)
(トラベルニュースat 2023年4月25日号)
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