ATWSに初参加 日本の評価は高いものの…
9月11日から14日まで、アドベンチャートラベル・ワールドサミット(ATWS)が札幌コンベンションセンターで開催されました。これまで19回も開催されているATWSですが、アジア地域では北海道が初開催となり、私も初参加させていただきました。
ATWSの主催団体であるATTA(Adventure Travel Trade Association)は、アドベンチャートラベル(AT)を「自然・異文化体験・アクティビティ」の3つの要素のうち、2つ以上を組み合わせた体験型観光であると定義しました。そして、「今までにないユニークな体験」「自己変革」「健康であること」「挑戦」「ローインパクト」の5つの体験価値を提唱しています。アクティビティを通じて自然や異文化の体験を楽しみ、地域の人々と交流を深めながら、その土地の自然と文化を探求することで自分自身の内面の変化も促そうとする旅行形態と位置付けています。
今回のATWSでは、大会日程の前後にPSA(プレ&ポストサミット・アドベンチャー=3泊4日から6泊7日のツアー。北海道と東北、長野、静岡、四国、屋久島、阿蘇、沖縄で実施)と大会中のDOA(デイ・オブ・アドベンチャー=札幌からの日帰りツアー)が用意され、ほぼすべてのATTAメンバーが参加しました。
ツアー参加者の感想や意見を聞いてみたところ、大きく分けると「日本の自然の豊かさ」と「生活文化の多様性」に価値と魅力を感じ、興味と関心を持っていました。中には日本のアドベンチャートラベルは3つの要素すべてがそろっていることが強みであると言う人もいたほどです…
(山田桂一郎=まちづくり観光研究所主席研究員)
(トラベルニュースat 2023年9月25日号)
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