海外メディアの日本評 軒並み上位も、口コミは…
2024年は元日早々に能登半島で起きた地震による大災害、2日には羽田空港で航空機が衝突事故を起こすという誰も想像さえしていなかった大惨事の連続の中で幕が明けました。
能登半島地震では多くの死亡者と行方不明者が出ただけでなく、たくさんの被災者が今も辛い避難生活を強いられています。羽田空港での航空機衝突事故では日本航空機の乗客と乗員全員が奇跡的に無事だったことが世界的に奇跡とまで言われましたが、海保機の乗員5名が亡くなりました。まずは、今回の地震災害と航空機事故で故人となられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災者の方々が一日も早く安心して過ごせる日が来ることを心から願っております。
今年に入ってからマスコミが大きく取り上げるのは災害や事故以外にも昨年から続く政治資金裏金問題など暗いニュースばかりのようですが、観光業界には明るいニュースもありました。それは海外メディアからの日本の観光地に対する評価です。まずは、NT(ニューヨーク・タイムズ)が世界の旅行先として「今年行くべき52カ所」として「山口市」を3番目に選んでいます。昨年、2番目に選ばれた「盛岡市」に続く選出となりました。そして、WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)は「2024年の行くべき場所ベスト10」に「九州」を初選出しました。どちらも日本国内から他の地域が選ばれてないことから注目されています。
世界的に有名なメディアやOTAなどがそれぞれ観光地の年間ランキングを独自に発表していますが、調査方法や選定方法によっては結果に大きな違いが出ます…
(山田桂一郎=まちづくり観光研究所主席研究員)
(トラベルニュースat 2024年1月25日号)
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