楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

送迎で差別化、常連客もうなる 草津温泉ホテルおおるり(群馬県)

2018年12月17日(月) 宿専用の遠距離送迎バスで草津に宿泊。同室の友人は一足先に現地で温泉を巡り、バスは私一人だけという変則的な利用にも柔軟に対応。普段はマイカーなので不安ばかりで、最大の心配はトイレ。しかし、60分から90分ごとに休憩があり杞憂でした。

周囲の人との関係も心配でしたが、そこは人生の達人である年金生活の高齢者の方々。運転手のあいさつを聞いて「愛嬌があるから大丈夫だ」と、ユニークな審美眼を披露する人もいて興味が尽きません。バスの中は禁酒・禁煙で酔客トラブルもなく、トイレが近くなることもありません。東京近郊の各駅を出発したバス群が途中で一旦集合し、目的の温泉別に乗り換えを実施する複雑な運行ですが、座席が正しく確保され続け感心しました。

旅好きが多いので情報交換が始まりますが、皆おおるりグループの常連なので褒める声ばかり。中でも、送迎バスの特徴の解説には驚きました。他社は運転手が日帰りで、帰りのバスは午後に出発。チェックアウトが午前なのに午後まで待たされ、バス到着が遅れると出発も遅延。東京到着が深夜になったという体験談もありました。運転手も早く帰りたいので、帰路は運転が乱暴になる傾向もあるとのこと。

しかし、おおるりは運転手も現地で1泊。翌日は午前中に出発し、バスも始発なので定刻に発車。運転手も休養十分で、丁寧な運転で夕方には駅に帰れるのがありがたいとのことでした…

(藤田聡=温泉研究家)

(トラベルニュースat 2019年2月25日号)

続きをご覧になりたい方は本紙をご購読ください
この記事をシェアする
購読申し込み
今読まれているニュース
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
個性全開、輝き増す山陰紀行・島根鳥取西部編

島根県では美肌県を前面に、2023年に高視聴率を記録したテレビドラマ「VIVANT」のロケ...

個性全開、輝き増す山陰紀行・鳥取東部三朝編

「蟹取県」「星取県」に続き、辰年の今年は「とっとリュウ県」―。県の形が龍に見える?ことから...

「光る君へ」稀代の女流作家の足跡求め・滋賀大津

後世に深く濃く語り継がれる名作を描いた女流作家は、混沌とする世の中を、愛を持って駆け抜けた...

トラベルニュース社の出版物
トラベルニュースat

観光・旅行業界の今に迫る面白くてときどき役に立つ専門紙。月2回発行

大阪案内所要覧

旅行業務必携。大阪にある全国の出先案内所収録。19年版発売中!

旅行業者さく引

セールス必携。近畿エリア全登録旅行業者を掲載。22年版発売中!

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ