夜間の反射を活用 インスタ映えで観光地復活
2019年2月28日(水) インスタ映えは2017年の流行語大賞ですが、その人気は高まる一方。人工的に造ることが可能なタイプもあり、特にピンク一色のスポットと天使の羽に代表される壁面アートは比較的容易。しかし、規模とセンスを問われることは避けられないので、芸術家の参加が欠かせません。
既存観光地をインスタ映えで蘇らせた事例もあり、典型例が新潟県の清津峡トンネル。3年ごとに開催される大地の芸術祭でマッド・アーキテクツの作品「ライトケーブ」が設置されると、インスタ映えすると話題沸騰。要は水盆を設置して清津峡の絶景が写り込むようにしたダケですが、リフレクションの活用はインスタ映えの中でも、最も手軽で最も重要と言えます。
温泉地のイベントでも、リフレクションを活用中。熊本県・山鹿温泉のイルミネーション「山鹿灯籠浪漫・百華百彩」では、和傘のライトアップがインスタ映えすると話題。下に反射させた写真が定番の構図になっていますが、ここでは水盆ではなく鏡石と呼ばれる石のリフレクションを活用。順番待ちの列ができていると九州の友人に聞きました。
その話を聞いたこともあり、草津温泉で鏡石と同様の効果を発揮しているものを偶然発見しました。近年、湯畑周辺のライトアップがリニューアルされて、夜の風景が一層美しくなっている草津ですが、それは既存の施設前にありました。みぞれ混じりの悪天候の中で、白旗源泉の前にある杭の先端に周囲のライトアップが写り込み、光輝いているのを発見したのです。慌てて撮影したのが、掲載した写真です…
(藤田聡=温泉研究家)
(トラベルニュースat 2019年5月25日号)
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