旅館とともに50年コラム
環境立国への胎動
2005年に愛知万博を控えた21世紀初め、環境立国日本へと様変わりするようにエコデザインという言葉が流行し、国際観光施設協会にも技術委員会の中に「エコデザイン分科会」ができた。03年末に、ホテル旅館業界にとって大きな話題になったのは、グリー...
変化に鈍感な旅館・ホテルは生き残れない
2004年3月、東京ビッグサイトで開かれた恒例の「国際ホテル・レストランショー」で、国際観光施設協会は4時間の表題(コラム見出し)のセミナーを実施した。多くのホテレスショーのセミナーでも今回にはもっとも力を入れ評価もいただいたと思う。 ...
経費削減事例集
経費削減に旅館はどのくらい努力しているのだろう、と考え、TMC会員にアンケート調査したのが第一次オイルショック後の1970年代。 その後かなり間が空いたが、2000年前後の3回のJTBトラベランド旅館塾で、参加者全員に宿題として自社で...
立教大学大学院観光学研究科
大学の観光学科といえば立教大学、その教師といえば観光学会のドンといわれた岡本伸之先生(残念ながら2023年4月に逝去された)。岡本先生は2000年度に日本の大学院に初めて観光学部を設けたことが週刊誌でも報じられた方だ。 01年11月の...
流れた「RYOKAN」
2000年6月、日観協(日本観光協会)によって、ISO(国際標準化機構。世界共通の標準規格を制定する非政府組織)の「宿泊施設用語定義集」に「旅館」を加えることを検討する委員会が設けられた。 立教大学の岡本伸之先生が委員長で、委員は旅館...
講演と判りやすい見出し
「旅館・ホテル活性化のキーワード」の関連として「観光地活性化のキーワード」も書いてみた。たまたま「日本洞穴サミット」という鍾乳洞を持つ全国自治体の首長らが年1回意見を交わす行事が99年10月、高知県の龍河洞近くで開催するので、そこで講演をと...
21世紀における観光旅館の経営方策
99年初めに日観協(日本観光協会)の奈良常務理事から依頼があった。「運輸省観光部より、新世紀を迎えるにあたって観光旅館はどうあるべきか、検討委員会を複数回開催して報告書にまとめてほしい。まとめ役は経営コンサルタントに」との指示があったので、...
旅館塾での出会い
JTBトラベランドが旅館経営者二世を対象に98年6月から翌年3月まで、異なる旅館で1泊2日の勉強会を年6回行う「旅館塾」を中部地域対象に開催。30人強の参加で、以後00年3月まで関東、関西と合計3支部、18軒の旅館で実施した。 敬称略...
「ワンダー8」
プライベートな海外旅行関連での稀有な経験談を紹介する。 98年秋に夫婦で旅行会社主催のスペイン・イタリアツアー10泊に参加した。メンバー構成は、シーズンだけにハネムーン中心に若年カップル6組、我々を含む熟年夫婦2組、母娘1組、単身参加...
空前絶後の宿泊施設「鵜の岬」
1989(平成元年)年度から2022(令和4年)年度まで34年間、全国国民宿舎の定員利用率第1位の記録を続けているのが茨城県立「鵜の岬」である。 97年に新館を建設して58室、204人定員の規模になったのだが、施設が古い時代から利用率...