片道2時間通勤へ
72年、3歳下の次女誕生により約定どおりアパートを出ます。「家賃よりローンで戸建て住宅」のステップとして、千葉県住宅供給公社が5年間転売禁止の条件付きで開発した市原市内団地のテラスハウスを購入しました。
交通不便な立地なので総武線西千葉駅近くまで、思い出深い(※)軽自動車スバル360(後にレオーネに買い替え)を愛用して、駐車場所を探します。そして西千葉から総武線、地下鉄を乗り継いで青山一丁目駅まで片道2時間の“痛勤生活”が5年間続きました。
仕事柄、自宅から直接出張も多いのですが、比較的多く利用する羽田空港も遠く、帰路で低空飛行に入っている市原上空では「このまま直下に降りてくれればなあ」と思ったことが何回もありました。
※富士重工が58年に開発した人気軽自動車スバル360は、高卒後1年半在籍した英国車ヒルマンのディーラー伊藤忠自動車(後の中央スバル)が販売することになり、発売前に群馬県の伊勢崎工場から赤坂見附の伊藤忠まで3台連なって試運転したことがあるのです。
72年12月、「ロイヤルチェーンホテル従業員・ハワイ・ツアー」に夫婦で参加。たしか300人ぐらいのチャーター便だったと記憶しています。日本ビューホテルの内田専務が引率し、草津温泉・大阪屋の中澤幹侑さん、有馬温泉・中の坊の梶木雅夫さんらとご一緒でした。
旅慣れた自分だけどオアフ島、カウワイ島の初海外旅行6日間は着陸時から始まり、国内では味わえない感動を経験しました…
(佐藤陸雄=元リーコ代表取締役)
(トラベルニュースat 2021年2月10日号)
- 環境立国への胎動(24/11/19)
- 変化に鈍感な旅館・ホテルは生き残れない(24/10/17)
- 経費削減事例集(24/09/13)
- 立教大学大学院観光学研究科(24/07/17)
- 流れた「RYOKAN」(24/06/17)
- 講演と判りやすい見出し(24/05/16)
- 21世紀における観光旅館の経営方策(24/04/17)