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朝食バイキングとボウリング場

70年代前半、旅館業界では「朝食バイキング」と「ボウリング」が話題でした。観光地旅館の朝食方式にセルフサービスと「バイキング」という名前を初めて持ち込んだのは、水上温泉のホテル聚楽です。その成功は、たちまち大・中規模旅館の朝食スタイルを「バイキング方式」に切り替えさせました。

会員向け月刊誌「TMCレポート」でその実態を飯坂聚楽、ホテルおかだ、ホテルヴィレッジ、ホテル清風園(戸倉上山田)、伊良湖ビューホテル、ホテル清風荘(皆生)の事例で紹介。1泊2食料金に対する朝食原価率は5・1−6・7%、料理メニュー数15−40、客席回転数1・3−3・4回でした。

ボウリングは、52年の東京ボウリングセンター発足から10年後の61年には144レーンにとどまっていましたが、62年からの10年間で6万レーンに到達、まさにレジャー産業の王者となります。旅館の付帯施設としても導入され、宿泊稼働率上昇に貢献します。

アンケート調査を基に私が作成したモデルケース(420人定員の旅館でボウリング6レーン)では、6千万円の投資に対して年間ゲーム収入だけで3400万円が見込まれるほどの強力な付帯施設でした。

国民宿舎協会の機関誌への執筆機会が増え、国民宿舎生みの親と言われた環境省の諏訪薗課長に高く評価されました。全施設の立地を5タイプに分けて、それぞれ複数の代表的施設の経営分析を依頼され、報告書を毎年提出し長いお付き合いとなり、株式会社リーコ設立後には、各施設が自ら行える自己経営診断チェックリストを作成、それが「自然公園六法」に掲載されました…

(佐藤陸雄=元リーコ代表取締役)

(トラベルニュースat 2021年3月10日号)

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