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沖縄とヨーロッパ

72年、日本に返還されると沖縄での仕事が出てきました。初仕事は、那覇市の企業が宮古島にホテルを建設し、本土で旅館のチェーン化を進めているS社に運営委託したいという話で、S社から宮古島の立地条件の調査依頼です。調査の結論は「時期尚早」となりました。

その時の忘れられない思い出が、夕方の海辺でのバーベキューです。TMC2人、東京から同行したS社の専務と営業部長、地元の2人の計6人で瓶ビールと鮮魚を買い、浜辺近くで木切れを集め、同時に拾った大きな鉄板の錆を落として、そこに魚を乗せて丸焼き。各々がビールの栓を歯で抜きラッパ飲み。海の向こうに沈む大きな夕日を眺めながらの豪快な飲み食い。

2度目の仕事は、住友商事が本島の谷茶で経営する沖縄グランドパークの経営診断。沖縄の東南植物園や玉泉洞のほか本土のレジャー施設についても勉強する良い経験でした。

その後も21世紀に入って、市場調査で那覇市に5日間滞在するなどで、沖縄民謡ファンにもなりました。

74年11月でTMC入社後10年が経過し、ほぼ年功序列だった給与・賞与を成果配分方式に変更する具体策のほか、経費先取りと売上先送りのための賞与引当金の追加、決算月の変更などの社内改革を提言、実現しました。

こうした社内貢献もしてきたので、池田さんに「勤続10年の表彰として、来年、夏休みを1カ月ください」とお願いして、無事に承諾を得ました…

(佐藤陸雄=元リーコ代表取締役)

(トラベルニュースat 2021年4月10日号)

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