鳥羽シーサイドチーム
社年が改まったのを契機に、文の調子を変更します。
前号の「外国人観光客のための宿泊施設等に関する調査研究」に係る費用は財団法人日本船舶振興会=現在の公益財団法人笹川平和財団の補助金によるもので、当時は日本観光協会の調査等についてもその補助金によるものが多く、同財団は観光業界にとって大きな存在だった。
私のアンケート調査は、回答数をできるだけ多く得るため、調査票は郵送し、回答は手間の少ないファクスで返送を依頼する方法であり、例えば食事提供場所について国観連の全会員2400軒を対象に実施したときは、半数の約1200軒という高回答率を得た。
JTBトラベランド(トラベ)の鳥羽シーサイド担当チームは、チーフが井上達久氏で、外部からの株式会社タグ阿部高氏、サービスコンサルタントの福島規子氏(後に九州国際大学教授)、私、ほかに一級建築士というメンバー。
私は主として収支計画など計数面と婚礼部門の企画を担当したが、バブル崩壊と工事費高騰で計画が中断するなど遅延し、完成は96年となった。
阿部氏の仲介で91年3月、観光経済新聞にコラム欄「声」が設けられ、井上氏以外の4人が週1回交替で執筆することになった。私は2008年まで17年、福島さんはコラム名が変わってからも、22年まで実に31年間も連載。
トラベのセミナーやJTB旅連支部での講演も珍しくなかった。
講演といえば、東銀座にレジャー・マーケティング・センターというセミナー専門の会社があって、私もブライダルマーケットの動向をテーマに講演したことがあり、TMC時代から聴講に相当回数、通った。リーコ設立後3回、著名ホテルの人事部長、ホテル労連の会長、外資系不動産投資コンサルタントの講演の時に、講師と名刺交換した。「旅館の経営コンサルタントをやっています」と自己紹介すると、3人が3人とも…
(佐藤陸雄=元リーコ代表取締役)
(トラベルニュースat 2023年2月10日号)
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