20世紀のブライダル業界をふりかえる
創業時のBIA(日本ブライダル事業振興協会)手助けの一つが「二十世紀のブライダル業界をふりかえる」(2011年発刊)の贈呈。これは毎年ホテルの婚礼特集記事を掲載している柴田書店の「月刊ホテル旅館」と綜合ユニコムが「月刊レジャー産業」が不定期に特集するブライダル記事に掲載したものの中から選んだ個人的執筆記録。時系列で並べると、ブライダル産業の歴史をふりかえるひとつの資料になるのではないかと、一冊にまとめたもの。印刷業を営んでいる末弟に印刷はお願いした。
これをBIAに全会員約500社分以上贈呈し野田専務は大喜び。A4版133㌻の立派な本だが、反応はあまりなかった。ある日「桂由美です」と細々とした声で電話があった。24年に逝去された桂さんには何回もお会いしているが、あまり話をされない方。本を3冊ほしい、という内容で、値段も聞かれたが、お金は結構ですとお断りした。
その2年前にリーコ設立20年記念として、新聞、雑誌等に執筆したものの中から収録した「道はそこにある」を出版。これも印刷は末弟にお願い。91年から08年まで観光経済新聞「声」欄に連載したコラムすべて、JTB旅連ニュースに掲載した「旅館業活性化のキーワード」、国際観光施設協会の「観光施設」連載エッセイ「サインポスト」などを収録した、旅館向けが中心のもので、当トラベルニュース社と群馬県の東京のアンテナショップ「ぐんまちゃん家」に各50冊贈呈して、熱心な若手の旅館経営者に上げてください、と渡したけれど、もらった、と連絡をくれた人は皆無で落胆。
BIAに贈呈した前者ブライダルの本はその後、日本のブライダルを勉強するために事前に連絡してBIAを訪問してきた韓国、中国からのグループに私も応対し、活用した…
(佐藤陸雄=元リーコ代表取締役)
(トラベルニュースat 2024年12月10日号)
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