旅館とともに50年コラム
私の経営診断
足掛け53年間の記録と記憶から、市場調査、経営診断、建築企画、顧問などで関わった宿泊施設を都道府県別に分類したら、47都道府県すべてで仕事をさせていただき、総数は約320軒だった。うち民間が約20%で、大半を占めた公的宿泊施設の、半数以上の...
BIA設立に貢献
京都の冠婚葬祭評論家で、茶道家でも著名な塩月弥栄子さんの情熱を柱に94年に設立された任意法人が、ブライダルコーディネーター養成の社団法人に認められたのは95年(略称BIA。現公益社団法人日本ブライダル文化振興協会)。 私もブライダル業...
ブライダル業界との縁
当時の国際観光施設協会の旅館分科会委員は、旅館建築設計のそうそうたるメンバー。そこで94年に「大風呂と食事どころ」、96年に「魅力ある旅館の客室」と続けてアンケート、座談会、分担執筆による単行本を出版。 前者のアンケートは、旅館側を国...
ヨーロッパにみるヒント
フランス人の94年夏(猛暑)における国内バカンスの過ごし方は「何もしない」「名所旧跡等の観光」「展示会、催し物見学」「ハイキング等」「水上スポーツ」「その他のスポーツ」「魚釣り」「ガストロノミー(グルメ)」「テーマパーク」「その他(庭いじり...
女性添乗員と女将の共通点
実は欧州観光余暇行政調査団は、ギリシャを公式訪問先の一つに入れた第14回を最後にしようと決めていたのだが、参加者(23人)から「こんな楽しい研修をやめるのはよくない」との声が多く、その声に乗せられ翌95年秋も実施することにした。今回の好評の...
欧州観光余暇行政調査団を終えて
欧州観光余暇行政調査団については第10回からリーコが実施し、第15回で終了した。 私は第10、11、14、15回の現地同伴を担当し、第12回の現地同伴は福島規子さんにお願い、第13回は中止。 第10回(90年)は、リゾート体験と...
「明日の旅館への道標」
綜合ユニコムの事務所は、銀座松屋の裏で行きやすく、年に数回は遊びに行っていた。 93年の夏、長沼常務と2人で飲んだ際に、「21世紀に向って旅館はどうあるべきか」をテーマに「月刊レジャー産業」に連載してほしい、という話が出た。サラッと書...
高級和風旅館の時代
昭和最後・平成最初の1989年までの10年間、温泉観光地旅館の宿泊客売上構造が様変わりしている。 TMC時代最後のアンケート調査によれば89年の「宿泊客売上に占める宿泊料売上(1泊2食付)の割合60%以上」の旅館が81%にのぼっている...
鳥羽シーサイドチーム
社年が改まったのを契機に、文の調子を変更します。 前号の「外国人観光客のための宿泊施設等に関する調査研究」に係る費用は財団法人日本船舶振興会=現在の公益財団法人笹川平和財団の補助金によるもので、当時は日本観光協会の調査等についてもその...
施設協会でいきなりの大役
社団法人国際観光施設協会(以下「施設協会」)に入会したのは1991年春ごろ。常務理事の友田仁さんに連れられた私を待っていたのが、副会長の柴田陽三さん(観光企画設計社社長)、加藤寛二さん(翼建築設計事務所社長)という、お二人とも後に会長になら...