アルベルゴ・ディフーゾ 新デスティネーションに
以前ご紹介した『アルベルゴ・ディフーゾ』。
イタリア発祥の地域活性化コンセプトであり、イタリアのアルベルゴディフーゾインターナショナル協会(ADI)が運営している宿泊施設向けの認証制度でもある。世界中では通称『AD』と呼ばれている。
日本では『地域丸ごとホテル』『里山丸ごとホテル』などと呼ばれているものだが、元祖・本家・家元はこのアルベルゴ・ディフーゾである。
地域の中心部にホテルでいうところのフロント、レセプション機能を置き、空き家、空き商店などを宿泊施設、レストランなどとして利用し、地域全体をホテルと見立てて一社にて運営するものだ。
以下がアルベルゴ・ディフーゾ10のきまりである。これを基準に認証されている。
(1)【経営形態】1つの事業者が、一括して経営・管理していること。
(2)【ホスピタリティのクオリティ】宿泊施設としてプロフェッショナルで心のこもったサービスを提供していること。
(3)【建物と地域の規定】既存の建物を再利用したものであること。またそれが以前から人が暮らしてきた村や町に存在していること。
(4)【施設】飲食サービスを伴う食事処、レセプション、共同スペース、喫茶やバーコーナーなどの施設が設けられていること。
(5)【建物間の距離】建物間は宿泊客の移動が負担にならない距離にあること。レセプションのある母屋と別棟との距離は200㍍以内を目安とする。
(6)【地域】活気あるコミュニティづくりに寄与すべき存在であること。町にせよ集落にせよ無人であってはならない…
(百戦錬磨・観光創生班)
(トラベルニュースat 2021年10月10日号)
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