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煽りを逆手にとって「台風レポーター体験」!

今年の夏は南海トラフ、台風10号など災害に翻弄された夏だった。

特に南海トラフ情報が出てから、マスコミの煽り報道は酷いものだった。マスコミがリスクに対して過剰反応し、その恐怖を煽ることはマスコミの性だと、我々は認識すべきである。マスコミの時代は終わったともいわれているが、その煽り効果は未だに絶大である。記憶に新しいところではコロナ禍での大煽りであり、その結果は衆目一致の言わずもがなである。さらには、散々煽っておいて当局に対しては責任追及するという身勝手さは、とんでもなく自然過ぎて、ある意味恐怖を感じるほどだ。

では、我々はどう対応するか。

大前提は、同調圧力に負けない冷静かつ具体的な対応である。当局からの発表は理屈通りにしっかりと受け止め、現実的な相応の対策をとる、が対応策となる。

しかし、同調圧力が日本の文化でもあり、抗うだけでは難しい。であれば、逆手にとって新たなツーリズムとして商品造成できないものか。

批判を恐れず考えるなら、例えば、台風接近時に現地レポーターが雨風に打たれながら中継をやっている場面はよく見る光景だ。非常に危険な業務であり、真剣に報告していただいていることで我々は台風の脅威を感じることができているわけだ。ただ、レポーター自身が非日常のど真ん中で少々高揚していると感じたことはないだろうか。

本当に、しっかりとした安全確保が大前提ではあるが、例えば…

(百戦錬磨・上山康博)

(トラベルニュースat 2024年9月10日号)

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