食農観光の連携 JTBグループのPJから(2) るるぶキッチン・編集者が見つけた食材提供
J’sAgri 次は着地型旅行で訪日客誘致へ
農産物の輸出事業にメドがついたところで、西川部長が次に取り組むのが産地を訪れる着地型旅行の定着だ。
「今年冬に初めて、京都府八幡市でイチゴ狩り体験ツアーをやりました。外国人の受け入れに二の足を踏む生産者には外語表記のボードを手づくりして渡すなどして障壁を取り除きました。関空の案内所など限定した取り扱いだったにも関わらず、200人も集められた。実は、食農と観光の連携が、旅行会社がインバウンドのFIT化に対応する方策の一つではないかと手応えを得ました。次は、より地方へ宿泊をセットしたプランを造成していきます。生産者も地方も我々もウインになれる、これって人を楽しませてナンボの旅行の世界そのものです」と笑う。
全国各地を“特集”
10月31日、京都市中京区に「るるぶキッチンKYOTO」がオープンした。週末夜は4回転するなど女性や外国人を中心に人気を得ている東京・赤坂店に次いで、満を持して2軒目を立ち上げた。
京都店は、カウンターと小さなテーブルの約30席。編集者が全国で見つけてきた、いぶりがっことクリームチーズなどご当地食材を使った料理と地ビールや地ワインを提供する。店内にはプロモーションコーナーがあり、観光PRの映像を流すモニターやガイドブック棚を設置。2週間から1カ月単位で全国各地を“特集”していく。
マネージャーの青木洋高さんは「飲食を通じて、お客様の次の旅行につながる店にしていきたい」と話していた。
(トラベルニュースat 17年11月25日号)
(前の記事)食農観光の連携 JTBグループのPJから(1) J’sAgri・輸出からブランド化へ生産者と二人三脚
- 万博へ着々 パビリオン内覧始まる(24/11/15)
- 地産地消へ本気な目標 滋賀県旅館組合が“KPI”(2) 県挙げての食のもてなし実現(24/10/25)
- 地産地消へ本気な目標 滋賀県旅館組合が“KPI”(1) 2030年までに県内産50%へ生産者と大交流会(24/10/25)
- 新たな旅の価値発信 ツーリズムEXPOジャパン2024開催(2) サステナブルな観光で世界の基幹産業に(24/10/11)
- 新たな旅の価値発信 ツーリズムEXPOジャパン2024開催(1) 目標超える18万3千人が来場(24/10/11)
- 塚島部長が続投 全旅連青年部初の2期目(2) 宿泊観光産業の推進図る(24/09/26)
- 塚島部長が続投 全旅連青年部初の2期目(1) 臨時総会で再選(24/09/26)