島の観光会議 島根県隠岐・海士町で開催(2) 山田桂一郎氏講演とパネルディスカッション
「宿泊産業は過渡期」 新事業立ち上げる人へ支援を
山田さんは自身が住むツェルマットを例に「隠岐よりはるかに不便。だから日帰り客はいらない。モノ、コト、メシで楽しいトキを過ごしてもらう。地元にあるものは徹底的に使い、地域にキャッシュフローを回すことに力を注ぐ。でないと税収があがらないからです」。
島の観光会議では田端長官と山田さんに、AMAホールディングスの十枝裕美子さんが加わり、海士の青山敦士社長のコーディネートでパネルディスカッションも行われた。
まず、青山さんが地方の宿泊施設のクオリティーを上げていく方策を問うた。
十枝さんは、着地の整備でもっとも重要なのは宿泊施設とした上で「事業者だけの課題ではない」と指摘。
山田さんは「最終的にはポジショニングの問題」とし、宿泊施設の選択肢を増やし多様性を生むことが大切だとした。
田端長官は、人手不足が大きな課題になっていることは認識しているが「国として具体策は示せていない」とし、個人的な見解として集約化などが必要ではないかと話した。
また十枝さんは「宿泊産業がいま過渡期を迎えている」と述べ、新しい事業を立ち上げる人への支援が欠かせないとした。
(トラベルニュースat 19年7月25日暑中号)
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