島の観光会議 島根県隠岐・海士町で開催(3) これからの“観光の役割”とは
DMOは地域循環こそ目的 顧客と関係性深める人材を
次に、DMOについて青山さんは「地方のDMOに求める役割を教えてほしい」と尋ねた。
山田さんは、DMOを語る上で組織論に終始しないよう促し「観光客を呼び込むことが目的ではなく、観光消費額をいかに上げて、地域内でどう回していくかが大切です。そこに外貨獲得の位置づけがあります。その体制づくりだと思う」。隠岐の場合は、4島全体で経済を循環させていき、その役割分担が必要だと話した。
田端長官は、DMOは観光協会の看板の立て替えでないとした上で「宿泊税のような自主財源を行政、産業界、住民の皆さんで考えていくことが大事だと思います」。
十枝さんは、JNTOが日本をどう売っていってくれるかが重要で「それを受けてDMOがコンテンツを整備していくべきだと考えています」。
最後に、青山さんは地域に必要な人材像についてコメントを求めた。
山田さんは「リーダーではなく、マネジメントできる人材を増やさないとだめ。顧客関係管理をしっかりして、どんどんつながっていかなければ発展性が見込めません」と話した。
田端長官は「今新しく若い人材が増えていて頼もしい。Iターンで意識の高い人が地域で影響し合うようになればいいと思う」。
(トラベルニュースat 19年7月25日暑中号)
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