感染拡大予防を徹底 Go Toで旅行会社の役割、ANTA・有野専務理事に聞く(3) 全国5600社が元気に
コロナ見舞金制度を創設
―コロナからの観光の復活は、まずは国内旅行の安全を積み上げ、それから海外旅行、訪日外国人旅行の順だと言われます。国内旅行の中核団体である貴協会の果たすべき役割はどのようなものでしょう。
Go Toによる国内旅行の再生のためには、社会経済生活の再開と新型コロナ感染症対策の両立が大切です。そのためには、Go Toにおける感染防止のための「参加条件」を旅行業者がしっかり守って、お客様に安心・安全な旅行をしていただかなければなりません。
当協会としては、5600社の会員の皆様が参加条件を守って事業に参加していただくよう必要な情報提供に努めて、厳しい環境に置かれている会員の旅行業が一日も早く再生されるように努めてまいります。
―Go Toは、どのように展開され、どのような結果を残すのが望ましいでしょう。その際、コロナの再流行することへの懸念や対策も含めて教えてください。
Go Toは政府(観光庁)の事業ですので、私ども旅行業協会としては、国内旅行の需要回復のために、本事業に会員の皆さんがしっかりと取り組んで旅行業者の元気を取り戻すこと、そして、新型コロナで落ち込んでいる地域経済の活性化につなげることが大きな目標であると思います。
そのためには、感染防止対策の徹底が不可欠であります。換気の徹底、三密を避けるなど感染予防の基本対策に基づくツアー運営に努めること、併せて、お客様にウィズコロナの時代に見合った「新しい旅のエチケット」に沿った安心な旅を実践していただくことが必要です。
さらに、対策の1つとして、このたび、GoToの実施に合わせて、全旅協旅行災害補償制度に「新型コロナ診断見舞金」制度を創設しました。これは感染防止対策をしっかりと講じたにもかかわらず、万一旅行参加者に感染者が発生した場合に、会員が旅行参加者に見舞金をお支払いするものです。
私ども旅行業者は率先して新型コロナ感染防止対策のためのガイドラインをしっかりと守って、「安心・安全な旅行」の実施に努めます。
感染症対策と社会経済活動の両立という目標が達成されるように、そして、旅行者の皆さまが訪れた観光地で歓迎していただけるように、観光に携わる関係者が力を合わせて安心・安全な旅行の実績を積み重ねていくことが大切であると考えます。
(トラベルニュースat 20年7月25日号)
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