観光業界の未来を紡ぐ 鈴木治彦vs星永重・全旅連青年部部長対談(3) 平昌五輪で世界を見る
意思・イズム伝え気持ちを押す
―2人は一緒に海外へ行ったとか、すごく親密なイメージがあります。
鈴木 一人で行くのが寂しかっただけなんですけど(笑)。まだ部長になる前でしたが。
星 そもそも、全旅連で自分がいろんなことをやってみたいと思ったきっかけが、桑田体制(桑田雅之さん=第22代部長)で流通対策副委員長をやったことなんです。その時の担当副部長だった山本享平さんと委員長の大平修二さんの2人が治さんの話をよくされていて、それを指針に委員会の運営を行っている節があったんです。鈴木さんってどんな人なのだろう?というふうに思っていました。どういうふうに物事を見ているのか興味があったので、誘っていただいてすぐに行こうと思いました。
鈴木 生で、自分の目でオリンピックという世界的なイベントを見る最後のチャンスだったので平昌へ行こうと。競技ではなく、まちの雰囲気や宿泊施設がどんな運営をしているのか、五輪期間中に民泊みたいなものが広がっているのかなど、オリンピックという一大イベントを地域としてそう受け入れているかが見たかったんです。
韓国は、平昌より江陵(カンヌン)の方が盛り上がっていました。面白いなと思ったのが、マンホールや側溝の蓋を全部オリンピックのロゴマークに変えているんです。これは終わった後に、たぶん売る気。プレミアがつくので。ラブホみたいなところに泊まったよな。オリンピック期間中だけ観戦者向けに提供するというような感じで。
星 ちゃんと対面で接客もしてくれたし、まちの案内もしてくれました。いい人たちでした。
鈴木 自分が星の存在を知ったのが、沖縄の全国大会。組織委員長として大会実行委員長でもあったんですが、これから懇親会という時に公大さんから「ちょっと悪いけど、この時間帯にプロポーズ大作戦を入れるから」と言われたんです。「なんじゃそれ。聞いてねぇし、いきなり何を差し込んでくるんだ」と思っていました。で「星って誰なぁ?」と言ってたら、隅の方にいて「アイツです」と(笑)。
今の副部長の中で比較すると、星との関係が一番浅い。だから、自分の意思、自分のイズムを一生懸命に伝えないといけないと思って親密に見えるのかな。
星 それは非常によく伝わりました。もともと副部長をやる予定はなく財務の委員長をやろうと思っていたところに、いきなり政策の副部長をやらないかと引き上げてもらいました。相当不安だったと思います。特に政策活動が活発化した時、結構無理して出てきていただいていました。気持ちを押していってくれているのはすごく感じましたし、すごく働きやすいですね。
(トラベルニュースat 21年2月10日号)
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