コロナ禍の協働体制へ 兵旅協・協力会トップ対談(2) リバウンド・コロナ、新たな兵旅協
兵旅協・門田理事長「地元旅館と共闘する」 兵旅協協力会・西村会長「団体プランで新機軸」
―確かに兵旅協は、以前は先進的なことに取り組んでいました。今回、協力会の会長を西村さんに頼みに行かれたのも、新たな兵旅協をという思いからだと思います。
西村 コロナ禍のなかでこれからGo Toトラベルがどのようになっていくのかわかりませんが、アフターGo Toを念頭に置いて、県などからグループや団体向きの助成金などをもらえる仕組みづくりを考えることも大事なことではないでしょうか。
個人客に関しては、現状はリアルエージェントよりもオンライントラベルエージェントの販売力が際立っているのが現状です。そこで戦うよりも、旅行業と旅館が特にグループ・団体に対して知恵を絞って新しいプラン造成に向けて話し合っていきたいです。ぜひ、早い段階でやりましょう。
まずは、兵旅協の役員や組合員の皆さんの意見を聞かせていただきたいですね。
門田 いいですね。役員も皆、新会長と話をしたいという雰囲気ですから。早い時期に懇談会を開きましょう。西村さんは中央や県に太いパイプをお持ちなので、最先端の情報を得ることができるのも我々にとっての財産です。

難局打破へ意見を交わした
門田理事長(左)と西村会長
西村 兵庫県の観光本部とのおつきあいはありますか。
門田 残念なことにないんです。今回は兵庫県の旅館である西村屋さんが会長なので、旅行業と旅館が一緒になって諸々の施策を県に働きかけることができると思うので、その点はぜひご協力ください。
西村 わかりました。できることは一緒にやりましょう。新型コロナのワクチンの接種が回れば旅行の動きも出てくるでしょうから、それまでに準備を進めていきましょう。
門田基秀理事長=2003年国際旅行代表取締役就任。11年兵旅協理事に就任後、13年専務理事、15年副理事長を歴任後17年理事長に就任。現在3期目。座右の銘は「至誠・勤労・分度・推譲」。趣味は読書。1966年生まれ、55歳。
西村総一郎会長=97年、早稲田大学政治経済学部卒業後、アサヒビールに入社し00年退社。同年、西村屋に入社し常務取締役に就任。11年から代表取締役社長。18―19年全旅連青年部第23代青年部長、現在は一般社団法人日本旅館協会EC戦略・キャッシュレス委員長。座右の銘は「至誠通天」、趣味はスポーツ観戦。1974年生まれ、46歳。
(トラベルニュースat 21年4月25日号)
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