正念場の年に“再登板” JATA新会長に菊間潤吾さん(ワールド航空サービス会長)(2) 地域活性化の観点果たす
サステナブル、セイフティ
コロナ収束後の旅行の形についても言及し「世界中で1年以上観光が停止するなか、地域社会にとって観光交流がいかに重要かを再認識しています。観光が停止するなか我々はこれからの観光のあり方について考える十分な時間を持ち、意識も大きく変化しました。コロナ後の旅行を考えるとき、サステナブル、セイフティ、地域活性化の強化の観点は欠かせません。これらに旅行会社が大きな役割を果たすことで存在価値を高めていきたい。JATAとして、しっかりした理念を構築し会員会社が新しい時代の商品造成を進める手伝いをしていきたい。経営の安定、地域経済の活性化、海外旅行、訪日旅行の再開を見据えた活動に尽力したい」と述べた。
2014年以来2度目の会長就任で、会見では終始落ち着いた様子で自らの考えを述べ、記者の質問に答えていた。
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菊間会長は引き続きJATAアウトバウンド促進協議会会長を兼任し、海外旅行再開に向けてのけん引役も務めることになる。国内ではコロナウイルス感染症の収束が見通せないなか、ワクチン接種の進む海外では渡航再開の動きも見られる。ワクチンパスポートの普及や帰国時の2週間隔離の緩和など海外旅行再開には課題が立ちはだかる。感染状況だけでなく世論の動向にも配慮が必要で、新会長の手腕が注目される。
なお、菊間会長の任期は残りの期間の2022年6月まで。
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