リアル○刀流に活路 紙面から選ぶ2021年観光番付(1) ウィズコロナへ万端
昨年に続き、2021年もコロナに席巻された一年になってしまった。首都圏など大都市圏は、年明け早々に緊急事態宣言が発出され、10月1日に解除されるまで緊急事態とまん延防止等重点措置を行ったり来たり。緊急事態が日常化する息苦しい1年だった。人流が制限される中、我々業界は生き残る術を見い出そうとリアル二刀流、いや阿修羅のごとく○刀流に挑んだ…というこの1年の話題を編集部独断で番付にしてみました。
新GoToやワクチンPC 来年に向け期待と要望
A 今年も新型コロナウイルスが席巻した1年だった。実質的に2年連続の一人横綱だったといっていい。大関以下に並べたトピックスもほとんどが新型コロナウイルスに関わるものだ。それでも、10月1日に緊急事態宣言などが全国一律に解除されて以降、今のところ新規感染者数が落ちついているのは新年を明るい気分で迎えられる。
B 秋口から徐々に人流が復活し、いわゆる県内割で旅館ホテルによっては連日大入りという話も聞こえてきた。
C 新規感染者数が落ち着いたのは、ワクチン接種率が8割近くまで高まっていることが大きな要因とされている。オミクロン株という新手も出てきたが、副反応にビクビクしながら2回接種した身からすれば、第6波が抑えられるのであれば3回目ブースターも受け入れようと思う。
一方で、小結にしたけど「ワクチン・検査パッケージ」は、ウィズコロナ期の旅行スタイルのスタンダードになるのは間違いない。もちろん、その運用が非接種者に対する差別を助長することはあってはならないし、またぞろ観光業界攻撃の格好のネタになるので細心の注意を払いたい。
B Go Toトラベルキャンペーンは来年1月下旬または2月から割引率などを見直して再開が予定されている。業界団体もこぞって早期再開を国に要望してきた。期間延長や、中小の旅行会社や旅館、貸切バスなどにも等しく恩恵があるよう制度設計を願いたい。
C 新Go Toは平日需要喚起などを盛り込んでいるが、就労者の旅行を支援するGo Toウィズ有給パッケージみたいな、有給取得で社員の旅行を促す企業向け支援もあればなと思う。
(トラベルニュースat 21年12月10日号)
(次の記事)リアル○刀流に活路 紙面から選ぶ2021年観光番付(2) SDGs考える機会に
- 観光物産で賑わい創出 大阪シティ信用金庫が縁結び(2) 地域の子どもたちも“作戦会議”(24/04/12)
- 観光物産で賑わい創出 大阪シティ信用金庫が縁結び(1) 各県事務所と商店街の連携を実現(24/04/12)
- “御湯印”を集めよう―わかやま12湯推進協議会、「巡湯帳」と作成 4月から販売開始(24/03/27)
- 若い力で観光業をけん引 全旅連青年部「宿観光旅博覧会・宿フェス」(24/03/13)
- 名古屋から観光復興を発信 国内観光活性化フォーラムと全旅インバウンド商談会(2) 台湾・韓国の旅行35社を招へい(24/02/28)
- 名古屋から観光復興を発信 国内観光活性化フォーラムと全旅インバウンド商談会(1) 愛知県へ10万人送客を決議(24/02/28)
- オール関西で送客支援 石川県・山代温泉と旅行会社が意見交換(2) 被災地へ義援金ツアー即決(24/02/13)