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四字熟語で2022年の観光を占う(2) 滅資彷徨・伴時万端

新しい時代に資する観光を

【滅資彷徨】 本来の滅私奉公は、私心や私欲を捨てて公(おおやけ)のために尽くす意だが、この2年で公が心許ないことも露呈した。

「資」を選んだ井門さん。「まもなく人口ピラミッドが世界最初に逆三角形になる日本。社会保障が限界に達し、国家も個人も自立が求められるようになる」と指摘し、今後「資本・投資・資源」の3要素が必要だと説く。

余った時間と余ったお金でする余暇消費だった観光の時代は終わり「観光の目的は限られた資本で行う自己投資へと向かいます」。

そのために我々はどうすべきなのか。しばらくは業界側も限られた資本を削り、あちらこちら彷徨するかもしれないが「その時、地域の資源こそが重要になる」と井門さん。新しい時代に資する観光を打ち立てる年にしたい。

災禍と伴走する心づもりで

【伴時万端】 昨年のこの欄で、観光業が再起動するという思いから「起」を選んだ橋爪さん。コロナ禍が継続し、緊急事態宣言が繰り返された経過もあって、そうはならなかった。「観光業は当面の間、感染症と『供』に歩む覚悟が必要である」と警鐘を鳴らす。

楽観してはならないが、それでもウイズコロナで、このやっかいな災禍と伴走していく心づもりと準備は万端に整えておきたい。

(トラベルニュースat 22年1月1日号)

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