第4の開国に備える ひがし北海道自然美への道DMO・コロナ後の戦略へシンポジウム(2) オーガニックイメージをつくる
エリア全体でライフスタイル提案
さらに、マーカーはイメージとし、まずはオーガニックイメージが大切だという。オーガニックイメージとは消費者が潜在的に持っている土台となっている印象であり、コロナ禍の今は「そのイメージを醸成するチャンス」と話した。
加えて、経済価値の変革について言及。出荷段階で24円のコーヒー豆が、カフェの空間によって700円を超えるようになる。コーヒーを飲む行為だけで捉えるのではなく、演出によって「消費者が感じる価値が変革していく」と指摘した。
石黒さんの講演を受けて行われたパネルディスカッションでは、コロナ禍以前にすでに前兆が見られていた台湾や香港の団体客とFIT客の比率逆転が議題に。石黒さんが「オルタナティブターン」という観光動向がすでに変化していたことについて、「脱・なんでもあります」「シンプルに道東を知ってもらう。それが大逆転の第一歩」などとパネリストが発言。

世界同時スタートの“開国”にあたり、
地域は今何をすべきかを議論
そのために、同DMOの野竹鉄蔵専務理事は「ベースとなるオーガニックイメージを共有しなければならない」「地域で観光の理解者を増やす努力をしなければ」とし、社会全体を喚起するライフスタイルの提案をエリア全体で行い、環境保全に貢献した実感を得るひがし北海道サスティナブルツーリズムを確立したいとした。
(トラベルニュースat 22年2月25日号)
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