北の国から“再会と再開” 全旅連青年部・部長、次期部長対談(1) 青年部活動で学んだこと
全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部(1103部員、星永重部長=福島県会津湯野上温泉・藤龍館)は10月25日、札幌市中央区のロイトン札幌で第26回「全国大会in北海道」を開催する。星部長と塚島英太・次期部長(長崎市・長崎スカイホテル)に全旅連青年部への思いや魅力、今期の活動、コロナ禍を経て「再会と再開」を掲げて開く全国大会などについて聞いた。
家族ともども歩んだ14年 星部長
―青年部に入って何年になりますか。これまでで一番印象に残っている全国大会を教えてください。
星 7期14年目です。印象に残っているのは第20代の横山公大体制の時の沖縄大会です。青年部の中では有名な話だと思いますが、大懇親会で妻にプロボーズしました。今は3人の子どもがいます。家族ともども青年部と歩んできたと思っています。
全国大会ではありませんが、もう1つ強烈に覚えているのが、第19代の井上善博体制の時に福岡で開かれ、初めて参加した出向者研修会です。
研修後、懇親会の会場でバスから降りると井上部長が出迎えていて「星くん」と呼びかけられました。まず、名前を覚えられていることに驚きましたし、続けて「部長をやれよ」と言われたのは忘れられません。井上さんは私だけではなく参加者全員に「部長やれよ」と呼びかけていたんです。その時は分かりませんでしたが、青年部で活動をするときの気構えというか、意識づけだったんだと今は分かります。次世代を育てる、組織の継承をつねに考えているんだと。
沖縄大会での失敗と薫陶 塚島次期部長
塚島 星部長とは同期で、今年で7期14年目です。青年部活動に初めて本気になった大会が横山体制の2012年沖縄大会でした。委員会発表の前日リハーサルで、しっかり準備していなかった私ともう1人は、担当の田村佳之副部長からこっぴどく叱られました。40人ほどを前に「そんな安易な考えなら帰れ」とステージから引きずり降ろされました。いつものように流れやノリでなんとかなるだろうと高をくくっていたのを見透かされていたんです。悔しくて情けなくて泣きました。その夜は一睡もせず2人で台本を読み込み練習しました。あれは本当にありがたい薫陶だったと思っています。
異業種から旅館青年部に入り、斜に構えていた私が、正面から青年部活動と向き合えるようになったのは、あの大会からです。
(トラベルニュースat 2022年10月25日号)
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