観光業界復興の狼煙 全旅連青年部、初の「宿フェス」に3万人来場(1) 国の観光復活の起爆剤に
全国旅館生活衛生同業組合連合会青年部(全旅連青年部、星永重部長=福島県・藤龍館)は2月7―8日の2日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで旅のイベント「宿フェス―宿観光旅博覧会」を開催した。青年部が同フェスを開くのは今回が初めてで、全国47都道府県がブースを出展したほかトークライブや音楽ライブ、旅館甲子園などを行い、約3万人が参加した。オープニングセレモニーには菅義偉前首相が来賓として出席。「宿フェスが国の観光復活の起爆剤になってほしい」と青年部の活動にエールを送った。
力結集し国内旅行を再構築
星部長は冒頭のあいさつで全国旅行支援や高付加価値化事業など、様々な国からの支援策に謝辞を述べたあと「観光業界の力を結集し、国内旅行を再構築する思いで、宿フェス開催を決断しました」と述べ、宿フェスを観光業界復興の狼煙としたいと決意を表明した。
菅前首相は、宿泊業界がコロナ禍での厳しい3年間を耐えて今日を迎えたことを労ったあと「ようやく国内客やインバウンドの動きに明るい兆しが見えてきました。宿フェスが契機となって国内観光復活の起爆剤になってほしい」と、宿フェスの趣旨と取り組みにエールを送った。
会場では47都道府県のほか、観光関係など40の協賛企業・団体がブースを出展。菅前首相が各ブースを回る姿もあった。ステージでは音楽やトークイベントを行い、総額1千万円の宿泊券が当たる抽選会を実施。盛り上がりを見せた2日間だった。宿フェスは全旅連青年部前期の鈴木治彦第24代部長が発案したが、コロナ禍により開催を断念。今期の星部長がその思いを引き継ぎ「コロナ禍からの復興と宿泊業界の反転攻勢の狼煙」と位置づけて実現させた。
(トラベルニュースat 2023年2月25日号)
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