東京発で観光力示す(1) ツーリズムEXPOジャパン、2年ぶり東京開催
一般社団法人日本旅行業協会(JATA、髙橋広行会長)と一般社団法人全国旅行業協会(ANTA、二階俊博会長)の旅行業2組織が主導する「ツーリズムEXPOジャパン」と「国内観光活性化フォーラム」。旅行・観光業界を代表する2イベントの2024年度に開催する概要と、25年度の開催地などがこのほど明らかになった。両イベントとも東京で開催するが、観光による能登半島地震の復興支援、来年開催を控える大阪・関西万博や東京2025デフリンピックなどの機運醸成を図り、観光の力を示す。
25年度は愛知
「ツーリズムEXPOジャパン2024」(TEJ2024)については6月11日、主催する3団体(日本観光振興協会・JATA・日本政府観光局=JNTO)が東京・霞が関のJATA研修室で合同会見を開き、今年9月の開催概要について説明した。
TEJは日本最大の旅の祭典で、今年は9月26―29日に東京・有明の東京ビッグサイトで開催する。昨年は大阪で開かれ、東京開催は2年ぶり。
今回のテーマは「旅、それは新たな価値との遭遇」。海外旅行自由化の年1964年生まれの俳優で、スペシャルサポーターに起用された山口智子さんが「地球が私たちを待っています。一緒に旅にでかけましょう」と呼びかける。
実行委員長を務めるJATAの髙橋広行会長は「国内、海外、訪日旅行が回復している日本の観光復活の姿を国内外に発信する絶好の機会になります。展示では特に来年の大阪・関西万博を盛り上げる企画、北陸支援につながる企画、海外旅行自由化60周年を記念した企画などを準備しています」と話し、世界に向けてのコロナ後の観光復活のアピールと、旅行需要喚起につなげる考えを示した。
前半2日間は業界関係者限定で式典やフォーラム、商談会などを行う。世界10―15カ国の観光大臣や観光機関の代表者が参加する第7回世界観光大臣会合や海外旅行、国内旅行、訪日旅行をテーマにしたシンポジウムなどが開かれる。
後半2日間の一般来場日では、国内外から出展する観光ブースめぐりや芸能、イベント、ご当地グルメなどで次の旅へのきっかけにしてもらう。展示会には全都道府県のほか世界80カ国・地域の観光関連団体が出展するほか、国内の旅行会社やホテル事業者が出展し、国内旅行、海外旅行、訪日旅行の需要の喚起につなげる。
展示会の一般参加者日は9月28、29日の2日間で、前売券1千円。発売は8月1日。4日間を通じて18万人の来場を見込んでいる。
TEJ2024との合同開催となるJNTO主催の「ビジット・ジャパン トラベル&MICEマート」には訪日旅行を扱う海外の旅行会社から280人のバイヤーが参加し、日本側セラー約300社と商談やファムトリップに参加する。
なお、合同会見では次回の開催について「ツーリズムEXPOジャパン2025愛知・中部北陸」の名称で、2025年9月25―28日に、初めて愛知県で開催することを発表した。
(トラベルニュースat 2024年6月25日号)
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